障害者は“できないことが多くある人”ではなく、“細かいニーズのある人”であり、誰しも病気や事故、加齢によって心身機能が不自由になる可能性があります。多様性に富み違いを強みにできる社会に変わっていくために私たちができること、それは障害のある人もない人も一緒に社会参加できるように様々な工夫やチャレンジを続けていくこと。地道なようですが、人々の意識が変化していく近道は、実際に障害者とふれあえた時に主体的にアクションをとることから始まると思います。
共生社会に向かう私たちの「レガシー」とはなんでしょう。難しい問いですが、私は障害者一人ひとりが歩んできた道であり、一人ひとりの人生の物語だと思います。その背景には共に歩んできた多くの仲間達がいます。人々の心のバリアフリーとテクノロジーの進化が共生社会の実現に欠かせないものとなるでしょう。
シンポジウムを終えて、素晴らしい機会をいただけたことへの感謝とともに、まだまだこれからもチャレンジを続けていきたいと思いました。