超福祉の学校@SHIBUYA

「超福祉の学校@SHIBUYA」のシンポジウムに登壇しました!

アクセプションズの長谷部です。
9月18日、19日、渋谷ヒカリエからライブ配信で開催された『超福祉の学校@SHIBUYA』二日目のシンポジウムに、アクセプションズの古市理事長、長谷部が登壇いたしました。

【「働くこと」と「余暇を楽しむこと」】をテーマに、NPO法人AlonAlon理事長の那部智史さんをゲストにお迎えし、後半には2名のダウン症のある方にご登場いただき、仕事や余暇の過ごし方などお話をお伺いしました。

 

冒頭、17歳の子を持つ母親でもある古市理事長から「18歳で学校を卒業して、もう就労?!って正直ちょっと早いなあと思う。成長がゆっくりなので、もっとゆっくり学べる環境が必要だと思う」とのコメントを受けて、那部さんは「学校を卒業しても、すぐに人生を決めなくても良い、色んな回り道をしながら自分の人生を決めていけることが大事」と強調しました。

 

就職しても、また学び直せる「リカレント教育」は、障がいのあるなしに関わらず大切であり、その選択肢が社会に求められていること、就労の期間や職種の多様性、学びの多様性、あらゆる選択肢が増えていくことが大事であるというお話もありました。

 

また、AlonAlonでは、現在20人中、ダウン症のある人が1名しかいないことについて、那部氏は「ダウン症のある方は、普段から見学に来たり、就職を目指す人も少ないように思う。親御さんが「退行」などを心配してチャレンジさせていないのではないか?」との懸念が示されました。



ついつい親は子どもを心配し過ぎて必要なチャレンジをさせなかったら、それは子どもの可能性を潰してしまってはいないか?との問いが投げかけられ、社会に出た時に、「自分自身が楽しいと思える環境」、「誇りを持って生きていけるための何か」をいかに見つけられるかが重要であり、そのためには、とにかく色んなチャレンジをさせること、社会においてその環境が用意されることが大事であること、そして、親においてもある種の「ふんぎり」が大事であると話されました。

「働くこと」とは?
「誇りを持って生きること。」
そして「周りの人から必要とされること。」

超福祉の学校@SHIBUYA

後半になると、松山愛(なる)さん、神子彩(さや)さんにご登場いただき、ゆったり・ほんわかとした、お二人のペースで、会場はとても心地よい雰囲気に包まれ、ご視聴者からも「聴いていて穏やかな気持ちになりました」などのコメントも寄せられました。

 

神子さんは、カフェで接客のお仕事などをされており、余暇は、日舞やピアノ、殺陣などの稽古にも励まれている様子をご紹介下さり、ご自宅ではいつも自分の部屋で好きな歌を聴いているとのお話でした。

 

松山さんは、平日は毎日、保育園での勤務を終えて、サーキットトレーニングや、歌、バレエやタップダンスなど様々なレッスンに通われているそうで、ご自宅では、テレビを見たり、ノートパソコンで好きな動画を流しながら、絵を描いているという、多彩でマルチな過ごし方をご紹介くださいました。

 

お二人とも、仕事をして得たお給料で、コンサートに行ったり、好きなCDやDVDを買ったり、また自分の習い事の費用を賄ったりと、自身の収入で余暇も楽しんでいる様子がうかがえました。

 

「これからチャレンジしたいことは?」と尋ねたところ、
「明るく、健康的で、もっと逞しく仕事を続けたい」「積極的に集中して仕事や趣味をやりたい」など、お二人とも、もっと社会に積極的に出ていきたいと思っているというお答えでした。
そのためには、社会がもっと働き方の多様性や、人々にもっと余裕が必要であろうという話題に繋がりました。

 

初めはマイクを持ち、とても緊張されていたお二人でしたが、最後には、緊張がとれて、楽しかったとお話しくださり、締めくくりには以下の素敵なメッセージをいただきました。

 

松山さん:「これからも前向きに楽しく元気にやっていきますので、皆様も応援してください」

 

神子さん:「皆様、今日はお集まり頂きありがとうございます。お招きいただきありがとうございます。またお目にかかれるのを楽しみにしています」

 

松山さん、神子さん、本当にありがとうございました。

 

シンポジウムのアーカイブはこちらからご覧いただけます↓

尚、アクセプションズでは、11月28日(日)10時〜12時 オンラインにて同様のテーマで本人トークを予定しています。素敵なゲストをお迎えする予定ですので、ぜひ多くの皆様のご参加をお待ちしております。
(詳細はDI開催のお知らせにて)

 

長谷部真奈見