アクセプションズの古市です。

 

2021年7月22日から8月3日まで東京・渋谷ヒカリエ8/CUBEで開催されている写真展『Positive Energiesあふれる生きる力』(主催:写真展ポジティブエナジーズ実行委員会)に行ってきました。この写真展は2020年3月21日「世界ダウン症の日」にNYの国連本部で開催する予定でしたがコロナ禍で中止となり、今回日本で初開催となりました。

渋谷駅直結の複合商業施設ヒカリエの中にあるガラス張りの会場は、明るく開放的で誰でもふらっと立ち寄れる気軽さがあり、何人もの人が訪れていました。

 

一歩入ってまず目に入るのが、英国人写真家リチャード・ベイリー氏の写真。

 

成人して様々な職業につき自立しているダウン症のある人の写真はどれも力強く、凛とした美しさに見入ってしまいました。ベイリー氏の子どもにはダウン症があり、英国ダウン症協会の写真プロジェクト「Shifting Perspective」のキュレーターを務めているそうです。

 

ベイリー氏の写真の次は名畑文巨さんの写真です。

名畑さんはダウン症のある子のエネルギーに衝撃を受け、世界のダウン症のある子どもたちを撮り発信しています。

メインビジュアルとなっているミャンマーの母子の写真は2016年に撮ったものだそうですが、クーデター後の不安定な情勢の中でどうしているだろうと心配になりました。このはじける笑顔を失わずに元気に育ってほしいと願わずにはいられませんでした。

今回ラッキーにも会場で名畑さんにお会いでき、当時の撮影の様子を伺いながら作品を観るという超贅沢な鑑賞ツアーでした

 

南アフリカは貧富の格差が大きい国。

名畑さんが南アフリカダウン症協会を訪問され、モデルとして紹介されたたご家族はとても裕福な一家だったそうで、子ども達専用の大きなログハウスが庭にあり、物質的にも経済的にも恵まれた環境の中で育っている男の子のくったくのない明るい笑顔が印象的でした。

 

そして最後は日本の子ども達とご家族の写真。

コロナ以前に撮影された写真には、おじいちゃんおばあちゃんも一緒に笑顔で過ごす日常の風景がおさまっていました。

 

子どもにダウン症があっても愛する家族であることに変わりなく、子どもが持っているポジティブなエネルギーが訪れた人に伝わってくる、そんな希望を感じる写真展でした。

 

最後に、

この写真展の目的である「障害者権利条約の第8条【障害者に関する社会全体(各家庭を含む)の意識を向上させ、並びに障害者の権利及び尊厳に対する尊重を育成すること】に基づいています。ポジティブな生きるエネルギーにあふれた作品の展示により、多くの人の希望につながり、障害のある人達への偏見をなくすことを目指す」ことは、まさにアクセプションズの活動理念と同じ方向であることから、今回後援をさせていただきました。

*イベントタイトル : Positive Energies
*期 間 :2021年7月22日(木・祝)~8月3日(火)
*場 所 :渋谷ヒカリエ 8階 ギャラリースペース「CUBE」入場無料
*主 催 :写真展ポジティブエナジーズ実行委員会

公式サイト
http://project.fumionabata.com/