【ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」こども5000人たいけん】2022年10月1日(土)参加レポート
アクセプションズの長谷部です。
暗闇空間や音のない世界で、視覚や聴覚以外の感覚を用いてコミュニケーションを取る体験ができるダイアログ・ミュージアムに、子供たち(障がいのある子もない子も)25名と一緒に参加してきました。
今回は子どもたちのみの体験でしたが、私はスタッフとして付添いとして参加させて頂きましたので(実は「付添い」どころか、逆に子どもに助けてもらったのですが・・・)感想を書かせていただきます。
私たちを誘導してくださったのは、視覚障害や聴覚障害のあるスタッフの方々です。
まず、【暗闇の体験】では、白杖を渡されて暗闇空間に入るのですが、実は恥ずかしながら私はとても怖くて不安で、暗闇の中に入ると、はじめのうち一歩も前に踏み出せなかったのです(苦笑)。
もう、自分がどっちを向いているのか、進行方向がどっちなのかすらよく分からなくなって来た時、思い切って「不安です。怖いです」と声を出したところ、なんと同じグループの小学生の子が暗闇の中で私を迎えにきてくれたんです。
「大丈夫!僕が連れて行ってあげる」と言って、小さな柔らかい手で私の手を取ってくれて(涙)、とても安心しました。今思えば彼自身も不安だっただろうに・・・、他人に手を差し伸べる勇気を子どもから教わりました。また、お互いに声を出し合うことで、声の温かさも感じられた貴重な体験でした。
(最後には、姿は見えないのですが、その人が立っているのか座っているのかまで分かるようになりました!)
一方、【静けさの体験】では、身振り手振りや表情でコミュニケーションを図ることでほとんどのことは伝わるということが改めてよく分かりました。
ただ、こちらも音を出さない、声を出して話しかけたりしない前提でしたので、この前提がとても大事だと(聴覚障害の方に言葉のみで喋りかけると、すごくストレスになるのではないかと)感じました。
参加した子どもたちからも、多くの感想が寄せられました。
「暗い部屋でサッカーやキャッチボールをしたのは初めてで、楽しかったです。」
「今度は家族と行きたいです。」
「暗闇でお話が楽しかった」
「くらやみは怖くて泣きました。でも楽しかったので、また行きたいです。」
ネタバレになるといけないですので、これ以上は書かないようにしますね!
”百聞は一見にしかず”とはこのことだと思いました。
ご興味のある方はぜひ「対話の森」の体験をお勧めします。