ハンズオン東京主催「ユースサミット2022」が開催されました

ハンズオン東京主催「ユースサミット2022」が開催されました

アクセプションズの古市です。

9月25日(日)六本木の東京ミッドタウンで開催された「ユースサミット 2022」に参加してきました。
 
今年初めて開催されたこのサミットでは、社会問題に目を向け、解決に向けて取り組む「ソーシャル・イノベーション」をテーマに、高校生、大学生、20代の若者(ユース)が、さまざまな課題を解決するためのアイデアを発表しました。
 
テーマは「児童養護施設」「障がい者インクルージョン」「貧困」「環境・エコロジー」の4つの分野。それぞれのグループが2月からの約半年間、各分野の専門家(メンター)と一緒に活動を続けてきました。
私は僭越ながら「障がい者インクルージョン」の分野のメンターとして関わらせていただき、私自身大いに刺激を受けながら共に学ばせていただきました。
 
2022年2月のキックオフの様子
 
障がい者を取り巻く課題は多岐にわたります。
教育や雇用の問題、アクセシビリティや地域社会での自立した生活、防災、その他いろいろ。
 
国際感覚をもつバイリンガルのチームメンバーたちは、それらの諸問題について学び、「障害のある人」がありのままに社会参加し能力を発揮することが大切であることを理解しています。しかし今の社会では、当事者の社会参加を阻害するバリアが存在するため、それを取り除くために何をすればよいかを考えます。
 
最終的には、より若い世代(高校生)が障害のある人と街中のアクティビティ(ボーリングやカラオケなど)を一緒に楽しむ仕掛けをつくること、その小さな活動を繰り返すことで、障害のある人が抱える不自由さや不便さに気づき、健常者側の意識を変えていこうとする取り組みを発表することになりました。
 
忙しい日常の時間をやりくりしながらオンラインでミーティングを重ね、知識を得るために情報を調べ、資料を作り、本番での発表練習を重ねていくチームメンバーたち。そんな姿を見守りながら、彼らはこれからの未来に欠かせない存在であることを確信しました
 
折しも9月9日には国連の障害者権利委員会から日本政府に向けて総括所見が出されました。その内容はとても厳しいものでした。
日本社会が障害のある人の権利を保障し完全な社会参加が可能な社会になるのはまだまだ遠い道のりですが、それでもあきらめず考え行動し続ける大切さを改めて感じました。
 
障がい者インクルージョンチームのみなさん、お疲れ様でした。
優勝は逃しましたが、いつの日か提案プロジェクトが実現できることを願っています。
 
そしてこの素晴らしいプロジェクトにメンターとして関わらせていただきありがとうございました。