ダウン症って、どんな特徴があるんだろう。世の中には様々な情報があります。でもひとつだけ確かなのは「ダウン症だから」と決めつける必要はないということです。すべての子どもが、すべての人がそれぞれ違うように。このページでは、基本的なことをなるべくシンプルにお伝えします。
体細胞の21番染色体が先天的に1本多く、計3本持つことによって生じる症候群です。ダウン症候群に人種差や性差はなく、生命現象のひとつとして一定の確率で生じます。
1866年イギリスの眼科医Dr. J. L. H. Down(ダウン博士)が症候群として報告したことから、そう呼ばれるようになりました。「下がる」「〜の下」といった意味は含まれません。
平均して約1000人に1名の確率で発生し、高齢出産になるほどその確率は高くなると言われています。現在ダウン症のある人は日本全国に5~6万人と言われています。
多くの場合は21トリソミーと呼ばれる標準型(不分離型)に分類されますが、他にも種類があります。 標準型 :全体の90ー95% モザイク型 :全体の1%ー3% 転座型 :全体の5%ー6% 3種類の型による症状の差はありません。ただし、モザイク型で正常細胞の比率が高い場合には、症状が軽いことがあります。
100年ほど前には、ダウン症のある人は短命だと言われていました。しかし現在では臨床治療の進歩、とりわけ心臓手術技術の向上により、成人の80%が60歳に到達。70歳以上で元気に生活している人もいらっしゃいます。
たとえば、ある国の人を指して、◯◯な国民性と言うことはあっても、全員がそうであるとは限りませんよね。同じようにダウン症のある人にも一定の傾向はありますが、もちろん個人差があります。その前提で、一般的に言われる特徴をお伝えします。
平均的な成長と比べるとゆっくり育っていきますが、発達のスピードや様子は、ダウン症の有無に関わらず、すべての子どもに個人差があります。主治医や療育の担当者とコミュニケーションを取りながら、その子に合ったサポートを受けることができます。 参考資料: ダウン症専門の母子手帳「+Happy しあわせのたね」