先日開催された渋谷での「Mini Egmont」への参加は、充実した一日でした。
午前10時から午後5時まで、講義やアクティビティ、昼食、映画上映会、そして参加者同士の交流など、盛りだくさんのプログラムが用意されていました。
Egmont Højskolenエグモントホイスコーレンの日本語Facebook
https://www.facebook.com/egmonthojskolen.japan/
デンマークのフォルケホイスコーレンは、成人向けのフリースクールで、アート、スポーツ、哲学、福祉などさまざまな分野の知識を共有する24時間共同生活を提供しています。全国に約70校あるフォルケホイースコ-レの中でも、エグモント・ホイスコーレンは健常者と障がい者が共に学び、生活することができることが特徴です。在校生の約260人のうち4割が障がい者であり、障がいのない若者は授業の他に、介助者として障がい者と共に過ごします(もちろん賃金が支払われます)。
驚いたのは、彼らにヘルパー資格が必要ないことです。障がい者は雇用主として責任をもって介助者に指示を出し、活動に参加できるようにサポートしています。ここには人間同士の対等な関係があり、幸福を追求するための対話や信頼、許容、そして自己決定と自律を重んじる文化が根付いています。
文化や歴史が異なる日本との比較は難しいかもしれませんが、デンマークの幸福の考え方に感銘を受けました。そして、息子が「障がい者」という属性を超えて、1人の人間として同じ場に参加できたことは、彼にとっても心地よく楽しい時間だったようです。
■Egmont Højskolen (エグモント・ホイスコーレン)について
https://www.egmont-hs.dk/
19世紀のデンマークの詩人・思想家グルントヴィが理念を提唱し、デンマークの民主主義普及に大きく貢献した18歳以上の寄宿舎型成人学校(フォルケホイスコーレ)の一つ。フォルケホイスコーレは大学とは一線を画し、アートや福祉、政治、スポーツなどのテーマを持つ。その中でもエグモント・ホイスコーレンは重度の障がいを持つ生徒が、自分のヘルパーとなる学生を面接し、19週間から24週間を一緒に過ごす特徴を持つ。
<今回のMini Egmont主催を主催した「こたえのない学校」のホームページより抜粋しました>https://kotaenonai.org/blog/satolog/11493/
