Q1 ダウン症って何ですか?
体細胞の21番目の常染色体が2本ではなく3本ある状態から引き起こされる症状の総称を「ダウン症候群(ダウン症)」と呼びます。最初の報告者であるイギリス人のジョン・ラングドン・ダウン医師の名前より命名されました。
Q2 なぜダウン症になるのですか?
偶発的に起こることがほとんどでその理由やメカニズムはよく分かっていません。性別や人種、経済状況などにかかわらず、どの国にも約800人から1000人に1人の割合で生まれます。
Q3 ダウン症は病気ですか?
人間は一人ひとり違いを持っています。ダウン症は生まれつきの特性(性格や体質のようなもの)の一つと考えた方がいいと思います。
Q4 ダウン症は治りますか?
心疾患など様々な合併症を伴うことも多いのですが、医学の進歩により合併症の治療は可能になってきています。しかしながら、染色体の過剰な一本だけを取り除くというような根本的な治療は不可能です。療育などでよりよい成長を望むことは大切ですが、ダウン症そのものを否定するようなことはあってはなりません。
Q5 日本には何人くらいいますか?
日本全国に5~6万人と言われています。
Q6 どういう特徴がありますか?
筋肉の緊張度が低く、心疾患などの合併症を伴うことがあります。また身体的成長や言語知的発達がゆっくり進むことが多いようです。
Q7 ダウン症のある人と友だちになれますか?
もちろん!明るくてやさしいのがダウン症のある人たちの自慢です。人なつっこい性格で、学校でも職場でも、たいていの場合、うまく溶け込むことができます。年齢相応に接し、ゆっくりな動作や言葉につきあうなど、周りの配慮も必要です。
Q8 学校はどうなりますか?
地域の小中学校へ通うか(通常学級か特別支援学級に在籍)、個々の状況に応じて特別支援学校を選びます。高校は特別支援学校へ進む人が大半で、大学に進学する人もいます。
Q9 仕事に就くことはできますか?
多くの人がさまざまな分野で働いています。教育の場を卒業後は、一般企業、一般就労を目指す人たちのための支援施設、福祉作業所などで働くことが多いようです。趣味を生かして画家や演奏家などを目指す人もいます。プロの書道家、ダンサー、俳優として活躍する人もいます。