「自らの子どもをインクルーシブな教育環境で育てたい」。
「でも、地域の学校に御願いしたら断られてしまった」。

そんな声がセンターにも多数寄せられています。

そこで今回は、自ら保護者として、学校に交渉し、学校を地域にひらいていく挑戦をされた古市理代さんのお話をうかがいます。古市さんはお子さんを普通級に在籍させることにあくまでこだわったという訳ではありません。学校との交渉の中で、支援学級に籍を置きながら、通常の学級での学びの機会を最大限に確保することを選択しました。でもそのなかで、先生も周りの保護者も、「共に学ぶ」ことの大切さに気付き、応援する存在に変わっていったということです。古市さんはご自身の体験を振り返って「地域=人ですね」とおっしゃっています。中学をすでに卒業されたお子さんは、素敵な青年に成長されて、今ではお母さんにとっても頼もしい存在です。

古市さんに関する記事は、以下にございますので、ご覧ください。

https://wezz-y.com/archives/78508?fbclid=IwAR3wpzOImaralHyGdXV7Dl4ZENKFzvgM90DBrjjiXf-LK_R2mHvdw4Q8xVg

学校は正攻法で正論を述べても、扉を閉ざしたままということが多いように思います。では、どうしたら、学校の先生たちは親身に話を聞いてくれるのか。一方的な要求ではなく、一緒に学校をインクルーシブな環境に変えるために、どう話を持ちかければよいのか。法的な正しさでいえば明かな話であっても、いまの学校は、悲しいかな、学校との交渉の知恵が保護者側に要求される段階にある場合も少なくないようです。

当日は、古市さんの学校交渉の履歴を、具体的な体験に即してうかがいたいと思います。

後半には、ブレイクアウトセッションを用いて、皆様の体験を小グループで交流する時間を持ちます。この時間はどうぞカメラ・マイクをオンにしていただき、お互いの体験を交流なさってください(グループワークへの参加をご希望にならない方は、この時間、ご休憩ください)。

最後の1時間は、皆さんのお話を踏まえて、「障害」を持ったお子さんの就学相談に長年携わってこられた(東京都)文京区議会議員海津敦子さんにも入っていただき、お話をうかがいたいと思います。

親とどう付き合ったら良いのか迷っていらっしゃる教職員の皆様にも参考になるお話をうかがえるものと思います。

皆さんのご参加をお待ちしています。

 

講演者紹介

古市理代

ご自身のダウン症のお子さんの子育てをきっかけに、ダウン症の子が地域で生きていけることを目的として、NPO法人アクセプションズを立ち上げる。現在、同法人代表。学校の先生とのコミュニケーションの細やかさ、いつのまにか先生をその気にさせてしまう「巻き込む」力には、周りの保護者も一目おく存在となっている。以下の動画もご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=cxj-CMXVJzc

 

海津敦子

テレビ朝日記者を経て、フリーに。その後、学校と保護者の信頼関係構築、マイノリティーを取りこぼさない子育て支援、特別支援教育における連携を研究テーマとして研究をされてきた。現在は、文京区議会議員として、インクルーシブな学校づくりに尽力をされている。 御著書に、『先生 親の目線でお願いします』(学研プラス)、『発達に遅れのある子の親になる』(日本評論社)など。

  • Category : : コラボレーション
  • Location : オンライン
  • Date : 22/12/2020
  • Duration : 3時間
  • Time : 7:00 pm - 10:00 pm
  • Type : closed
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